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走り方の指導は昔と今は逆!?【2】

それではなぜ、腿を高く上げる、膝下の振り出し(ストライド)を大きくする、腕を必要以上に振る、
ことは効率良く速く走れないのでしょうか?

【腿を高く上げる】
欧米人と日本人では骨盤の角度の違いが関係しています。
横から見て欧米人の骨盤は前傾しているのに対し日本人の骨盤は後傾しています。
そのため欧米人は腿を高く上げると膝が前に突き出て重心も前方に向かい速く走れるフォームになります。
それに対し骨盤が後傾している日本人は腿は高く上がり易いが重心が後ろになってしまい、のけぞる
かたちになってしまいます。

 
【膝下の振り出し(ストライド)】
膝下の振り出しを大きく振り出すことは、極端に言うと足がまっすぐになり足がつっかい棒の役目となります。
これは前に進むことに対しブレーキになることを意味します。
そして膝下の振り出しで足が着地した時は、重心は垂直になってしまいます。
膝下の振り出しを意識せず、足が着地した瞬間に重心が前方に向かうことが大切です。

 
【腕を必要以上に振る】
腕を必要以上に振ると、肩(身体)が前後にぶれて(ねじれて)速く走れません。
身体がぶれるとなぜ速く走れないかと言うと、例えばみかん箱を両手で持って運ぶ競争をするとします。
Aくんは肩(身体)を前後させて走り、Bくんは肩(身体)を前後させないで安定させて走ります。
当然、後者であるBくんの方が速く走れます。
みかん箱を持たずに走る場合も結果は同じことになります。

 
この様なことから日本人はサ、サ、ササ・・・と走る忍者の様な走りが理想かもしれません。
欧米人と日本人の速く走るフォームは違うことが分かったのはつい最近ですので、これから日本人はもっと、
もっと速く走れる様になるのです。(女子アジアチャンピオンの福島千里が良い例です)
これからもコーチで『効率良く速く走るには・・・』を議論しながら子供達(選手)を指導して行きたいと思います。
コーチ 中嶋
 

  • 2011-11-20 (日) 9:07
  • コラム
  • 作成者:nakajima1

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