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2021-04-17 第1回日立記録会

“はい、立ってー。”

100m 。

オンニュアマァク、、

あれっ、からだが止まらない。
先週の練習で教わったあのスタート動作。
そうだね。わかっててもそうなっちゃうんだ。
気持ちが逸って心が震えちゃうんだ。
それでも次、ニ回目にはみんな落ち着いて集中した。
…止まった。

セット、、

たった一回の練習のあと、いきなり今日は本番だ!! 
“みんなぁ、緊張ってなんか ヤダよね。
ドキドキするし。でも、それはいいことなんです。
勝ちたいって気持ちの現れなんです。
”ってコーチが言ってたね。
あ〜でも、順番が近づいてきた。
初めて陸上競技場でレースに出る子たちにとっては
ウォームアップからアスリートビブス、腰ナンバー、
整列から、それこそ何からなにやらだ(>_<)

BAAHN!(バァーン!)

でも、もう鳴ったらトラックの上。
いま、主役は全力で飛び出す君たちだ!
教わったとおりにまっすぐ走っていった。
いいゾー、そこにいるのは もはや秒速の自分だ!
動け、からだ。走れ、手足を、めいっぱい使って。

 

”稲妻よ走れー‼︎”

1000m 。

スタート10分前ぇー。

来たるときを目前にして
緊張がピークに達した子たちから出た言葉。
この緊張から解放されたいとの思いが余って、
いまここで空に雷鳴が轟けばレースが中止になる? 
そうだよ、君たちが稲妻となって走ればいいんだよ。

スタート5分前ぇー。

空はまだ温かい、めいめいがそのときを見つめていました。
体を動かしたり、動かさずにはいられなかったり、
ただ静かに黙っていたり、口数が多くなったり。
このあとトラックを2周半するんだ。
ゴールはあそこ。ラスト1周の鐘が鳴る所さ。
目標ペースを言ってみた。聞いてみた。
どんなふうになるのかな。
長距離のスタート位置では、
選手たちは横に大きく広がって並ぶ。
内側からのスタートは外から被せられちゃうの?

オンニュアマァク、、

そして一斉に、コースをとりに攻めるのだ。
負けないのだ。

BAAHN!

駆け出した。自分との戦い、目標を捉えて前へ前へ。
息が上がる。でも前へ。ハァー、ハァー、ハァー、ハァー、、、

 

佐藤 敏哉

 

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